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リシケシ

ネパールからバラナシに行き、そこからダライラマの亡命地であるダラムサラに滞在して、
しばらく修道院でチベット瞑想のコースを取りました。
コースにはフランスやイスラエル、アメリカ、サウジアラビアなど世界各国から色々な人達が
集まっていました。
そこでは仏教思想のレクチャーなどもあり、仏教の基本概念は輪廻思想だ、と言っていました。
輪廻を信じる派と信じない派に分かれて議論をすることになり、私は信じる派で、なぜ信じる
のかを説明することになりました。

私が輪廻について考えるようになったのは、アフガニスタンなどで赤ちゃんが死んでいく
ニュースを見たときです。それまでは人生の中でいいことをすればいいことが返ってくる、
悪いことをすれば同じことが返ってくると思っていたのですが、生まれて数ヶ月の赤ちゃんが
悪いことをできるはずもなく、彼らが殺されていくのは不公平だと思ったのです。
だから人の人生を一回きりで区切らなければ、前の人生の清算を次の人生ですることもある
と考えれば、不幸な星の下で生まれる、ということは納得がいくと・・・。
この説明はなぜか説得力がなかったようですが、とにかくこのコースは自分の考えを
まとめるいい機会になりました。ちなみにダラムサラは日本人に似たチベット人が多いので、
インドの濃さに疲れた日本人には人気のスポットです。
でも私には空気が合わず風邪も引いてしまったので、南下してヨガの町、リシケシに
行くことにしました。

リシケシにつき、はじめてリキシャをおりてガンジス河をみた景色は今でも忘れられません。
ラクスマンジュラという場所で大きなヒンドゥー教の寺院がある、インド人にも人気の観光地です。
橋の近くのカフェから見るガンジスは特別で、見ているだけで心が洗われる、そんな町でした。

いいヨガの先生も見つかり、ヨガ三昧の毎日でラジャスタン(砂漠)地方にも足を伸ばすつもりが
すっかりリシケシに居つくことになりました。
ヨガの先生はシーク教徒で穏やかなスリンダーと、若くてスパルタ系のアイヤンガーヨガの先生、
パンカジの二人でした。特にスリンダーは瞑想を導くのが上手でした。
潜在意識(魂?)はコンピューターのデータベースのようなものでたくさんの情報が詰まっている。
ヨガや瞑想によって普通の意識からそれらの情報を検索できるようになる」というようなことを
言っていました。
初めて深く瞑想をしたとき、急に写本の様な巻物のイメージが写りました。
イスラエルで見た死海写本にそっくりでした。あれはなんだったのだろうか、と今でも思います。

私は完全にヨガに夢中になり、全てのポーズができるようになりたい!と毎日8時間ほど
ヨガをして過ごした為、数週間で腰を痛めてしまいました。
スリンダーは霊気の先生でもあり、腰を痛めた、といったら手をあててくれました。
3分ほどですーっと痛みがなくなっていました。感動した私は霊気を勉強したい!といって
スリンダーにイニシエーションを頼みましたが、スリンダーは一度やっただけで、「霊気は
日本からきたものだから、あとは日本で習いなさい。」といって続けてくれませんでした。

素晴しい景色とのんびりした生活にすっかり魅せられてしまった私はリシケシにずっと
住みたいと思うようになりました。この旅で色々な経験をして、すっかり価値観が変わって
しまった私と日本で待っていたサラリーマンの彼には完全な温度差が生じていました。




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